2019/07/06 21:05
スタイリッシュで温かい。
そんな相反するコンセプトのピアスです。
「スタイリッシュ」で思い浮かべるのは、打ちっぱなしのコンクリートのような、無駄を省いた幾何学的なデザインでしょうか。
「温かい」となると「昔ながらの」とか、動植物をモチーフにした有機的なデザインでしょう。
これら2つは、どうしても組み合わないように見えます。
「アイスコーヒーにホットミルクを入れて、ぬるくするな。」
と、無茶言っているようなものですから、両立しないのも無理はないと思えます。
だからこそ、作りました。
本体の2本は、おききく緩やかな曲線を持たせました。
それぞれ独立していますので、動きに合わせて大きく形を変えていきます。
また、可動箇所が多いため、自然な揺れが現れるようになっています。
素材はフック部分も含め銀で制作していますが、片方を真鍮で作ることにより、色合いを持たせました。
デザイン図だけで見るならば、幾何学的で、感情の伴わない、冷たいドライな印象になってしまいます。
ですが、これを手仕事で仕上げることにより、ゆらぎが生まれ、全体に温かみをもたせることができました。
もちろん、手仕事作業ですので、個体差があります。
ですが、この個体差がちょっとした自己主張をし、オンリーワンなものにしています。
また、素材の真鍮は時間が経つと色が濃くなり、全体をアンティーク調の風合いへと変えていきます。
徐々に変化する風合いをぜひ、お手元お楽しみ下さい。
イヤリング金具への変更も可能ですので、お気軽のお問い合わせ下さい。